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〜ワタシの秘め事日記〜未来のワタシへ

第1章 〜恥じらいが快感になった日〜

彼との出会いはワタシの職場だった。

スーツのよく似合う彼、山下は厳格な高校としても有名な名門校の教師だ。
ふたまわりほど離れたワタシを好んで週に二日は通ってくれた。
山下はとても優しく大阪出身ということもあり、話はいつも盛り上がっていた。

手の掛からない、良質の客だった。
山下が通いはじめて1ヶ月がすぎた頃、二人の関係に変化が訪れた。

比較的厳しい家庭で育ち、四人姉妹の末っ子であるワタシは見るからに大人しそうで純朴な、いわゆる処女的なオンナだ。

顔の作りも年齢にしてはあどけなさが残り、清楚系歳下好きな輩には文句なしの条件が揃っていた。
そのわりに身体は見事なまでに熟され、このギャップがオンナを感じさせずにはいれないのだ。

山下は話の感じから、まさにワタシがタイプそのものであることは分かっていた。

普段自分から誘うことはしない。
寄ってくる輩を程よくあしらうのが楽しかった。
しかし山下に対しては、何かがちがったのだ。
そう、客なのだ。上質な客なのだ。

週二日で二ケタほど落として、たわいもない話で潔く帰っていく山下を強くそばにおいて置きたいと思うようになっていた。



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