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〜ワタシの秘め事日記〜未来のワタシへ

第12章 〜ココロの痛みをくれた男「ヒロ」〜

音信不通のまま、2ヶ月が過ぎようとしていたある日、
ふとケータイを手にするとヒロからのメールに気がついた。
正直開くのが嫌だった。が、ゆっくりと目を通した。

そこには、
お金がかかり過ぎて、もう会いには来れないということ。

ただ関係は続けていきたいということ。

どうやら私生活にもいろんな影響があり、
大変なことがおきていたらしい。

多分、家族にもばれたのだろう。
ケータイをよく、中学生の娘が見ると言っていた。
ばれないはずがない。

そして、一般サラリーマンが週に2ケタを落としていれば
そう長くは続けられる関係ではない。

2ヶ月の間に裏切りから得たもの。
傷つく前に自分から突き放すということ。
裏切りに慣れるということ。
裏切りと常に共存していくこと。

これらの考えが定着しつつあったワタシは彼に別れのメールを送った。

お金がすべての関係であった。
感情が一緒に動いてはいなかった。
今では良い思い出になり、二度と会う気はないということ。

純粋でまっすぐな、まるで昔のワタシのような彼を傷つける最高の言葉のオンパレードだった。

その日以来、彼からの連絡は一切きていない。

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