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第1章 可愛いアイツ
そう、彼らは付き合っているのだ。
久々の二人きりの休日。デートに行くのは少し気が引けると思った下野は自宅に谷山を呼んだ。
下「ぎゅってしてほしいな…………ダメ?」
欠伸した直後だった下野の目は潤み、膝枕されているので、必然的に上目遣いになっていた。
つまり、おねだりするには最強の状態である。
無自覚だから、少々タチが悪い。
谷(やっべ…超可愛い)
下「紀章さん?」
谷「え?…あ、ああ。いいよ。じゃあ、起きて俺の膝に座りなおして、こっち向いて?」
恥ずかしいのか少し頬を赤らめながら、膝に座りなおす下野。
それを見た谷山はガバッと下野を抱きしめる。