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白い雪のような

第1章 待ち遠しい再会

その中で惺の身の回りの
世話をするのは、
祖母と通いのお手伝いの一人だ。

といっても食事の時以外、
惺の部屋を訪れる人は
ほとんどいない。

安静が一番の薬になるからだ。

洸太や朗がやってくる休みの間中、
この屋敷の中の空気は一変する。

だがそれを一番に喜んでいるのは
誰より惺だった。


静かに過ぎていく日々


変わらない日常


変化を与えてくれるのは


若々しい風とまぶしい光


惺の顔に表情が戻る。






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