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白い雪のような

第5章 汚れた道

それでも年に何度かはやってきて、
惺の顔を見ていく陽司の訪れを
密かに待つようになった。

「子供が生まれたんだ、お前の弟と同じ年だな」

一度も会ったことがない弟、
朗。

「落ち着いたら連れてくるからな!
洸太っていうんだ、かわいいぞ〜〜〜」

まさかの親バカ発言に、

「あははっ!陽司さん、顔デレデレwww」

腹筋が崩壊しかけた。

「何とでも言え!
お前もかわいかったけど、
我が子はまた別格なんだよ!」

明るい性格の陽司によく似た
子なんだろうと想像できた。


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