向かいのお兄さん
第17章 だから…
「7つ目、完成」
直也は作業机に、作った花を置いた
「神崎君、お昼食べたか?」
「まだっす」
「もう休憩時間、5分しかないぞ」
「え、まじっすか!?」
直也は慌てて椅子から立ち上がり、昼食を買いに行った
「20分延長してやるからゆっくりしろー!!!」
佐藤のおじさんは、直也に届くよう声を張り上げた
直也がコンビニで昼食を買っていると
電話が鳴った
「もしもし」
《あんたのせいでお母さんにマジギレされたじゃんか!!
どうしてくれんの!!》
直也は微笑を漏らしながら、買った弁当をレジに置いた
「うっせーな、泣き言ほざいてあんあん言いに来たのはどこのどいつだよ?」
《うぅうざ!!!
二度と行ってやらない!!》
「お前に決定権はない」
《うっさい!!》
乱暴に電話を切られ、直也は苦笑した