向かいのお兄さん
第19章 心から
『…どう?』
「うん、あったかい」
身体の熱が相手に伝わるまで
あたしは直也を抱きしめた
「美咲…」
『キス?』
「うん」
あたしは腕を回したまま
顔を少し傾けて
直也にキスをした
「ん…美咲…」
ちゅく チュク…
ちゅ ちゅぱっ
舌を出して、チロチロと触れさせ合ったり
絡み付くように、舐め合ったり
『はぁ…あ…///』
少し息が上がってくると、直也は唇を離し
あたしに抱き着いて
また離した
「うし、勉強な」
あたしを机に向かわせ
直也はあたしの肩越しに
問題へと目を落とす
直也の息が肩に当たるのは
温かかった