テキストサイズ

向かいのお兄さん

第20章 あたしもね








あたしは時間を確認した




『あとどれくらいで着く…?』



「混んでなかったら…あと10分くらいかな」




あと10分…



試験に…ギリギリ間に合うかな…?





「大丈夫だから」




『…』




「美咲は…大丈夫だから」













脅すし



エロだし



意地悪だけど…






「ほら、会場見えてきた」






本当は不器用で



優しくて




あたしを


想ってくれて







『うん』




車は、会場の手前に急停車した

少し身を投げ出されるが、たいしたことはない





「早く行け」






あたしを想ってくれて…





あたしは…






『…直也』















ストーリーメニュー

TOPTOPへ