テキストサイズ

向かいのお兄さん

第34章 何で






やっと夜がきた



あたしは

〔今日はどうしたの~?(ToT)〕

なんて


心中とは裏腹に、ちょっと軽めの文を送った





お腹でも、痛いのかな…



なんか

元気のない直也なんて、違和感満載だし…



もともと元気でもないか…










けれど



あたしの携帯は、一向に鳴る気配がない



何度も何度も画面を確認するのだけれど



何も



ない…







『…』




窓から外を見ても、佐藤造花店はとっくにシャッターも下ろしてしまっている

それも、もう2時間も前から







あたしは思いきって、電話を掛けてみた




トゥルルル…トゥルルル…




それが何度も耳に入るが、それ以外は何も聞こえてこない






《ただいま、電話に出ることができません―――》





あたしは諦めて、携帯を仕舞った






明日…大学終わったら、直接会おう…












ストーリーメニュー

TOPTOPへ