向かいのお兄さん
第6章 触りたいじゃん?
負けるか…負けるかあたしぃ!!
こんなクズみたいな男のいいようにされてたまるかぁああ!!
『っく…』
あたしは必死に脳みそをフル回転させた
後ろでゴニョゴニョやってる存在なんて無視無視
ないものにしよう
…と、あたしが抵抗しないのを良いことに
直也はあたしの首筋をすき放題に舐めてきた
舌先で線を引くように…かと思えば
唾液を含ませて塗りたくるように…
頭のすぐ後ろで聞こえるその"音"と
直也が舌を使う時につい漏れてしまう"息"が
じわじわとあたしを狂わせていく
『答は…さ、3分の4…んん///』
何か紛らわそうと、口で問題を言うが
反って逆効果
語尾にいらない声が混じってしまう