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向かいのお兄さん

第42章 お正月



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インターホンを押すと、ところどころ髪をはねさせた頭が出てきた




「明けましておめでとぅ…」




『明けましておめでとう~っ』




直也は眠たそうに目をこすりながら、むにゃむにゃと口を開いた




「9時だって…美咲、寝坊しただろ…」



『そう言う直也もがっつり寝起きじゃん』




「うん…まぁ」




もう少し扉を開けて、直也はあたしを部屋に通してくれた





ガチャンと扉を閉めると、直也はあたしの方を向いた





「はい、今年初キスー」




肩に手を置かれて、嬉しそうな顔が近づいてきた





フイッとわざと避けてやると、横目に悲しそうな直也の顔が見える



もう、ほんと面白いな









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