向かいのお兄さん
第50章 俺だけのもの
「俺もひとつ聞きたいんだけどさぁ…
俺が中学生のとき、美咲、襲ってこなかった?」
『は…?』
直也は枕を抱きしめると、さらに図に乗ってきた
「なんかさぁ、うろ覚えなんだけど…
机の上でヤッた気がすんだよねー」
『…』
え
あ…
もしかして
アレですか…?
「変な感じだなー、お互いに過去にタイムスリップしちゃってたみたい~」
『そ…そうだね…』
あたしが顔を背けようとすると、直也はあたしが座っているベッドに腰掛けてきた
「なぁなぁ、もしそうだったとしたら、何かとつじつまが合うんだけど…」
直也はあたしの耳元に、息を吹き掛ける
「美咲がまだ童貞だった俺を…襲ってきた気がすんだよなー?」
『…』
「ほら、こっち向け淫乱女」
『んぎゃっ!!』
あたしは顔を掴まれ
強引に直也の方へ向けさせられた