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向かいのお兄さん

第57章 共に歩んで




『うぅ…寂しいよー』



布団に潜り込んで、独り言



最近はあんまり直也と一緒にいる時間がなかった


だから余計、デートしたかった



帰り道はあれこれ考える



どこへ行こうかな

何食べようかな

どんな服を着ようかな…




でも、デートに行けないんじゃあどれもこれも意味ない





『…』




目は、閉じても開いても真っ暗だった


布団から顔を出しても、真っ暗だった





『腕枕…してほしい』




何だかその日の夜は


無性に直也が欲しかった










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