テキストサイズ

刑事とJK

第16章 過去




―――――――――――




「ご苦労様です、村上刑事」



『うん、ご苦労さん』




村上は殺害現場に入った


斉藤も付いていく





「遺体の死亡推定時刻は今
朝の7時から7時30分までくらいです」



『ん。それで、容疑者は絞れてない?』



「それはまだ…」



『わかったよ』


村上は現場を後にした


斉藤は驚いた


いつもはただのうるせぇババアのくせに、
本番じゃあなんて凛としてやがんだ…


北田の言っていた通り、
村上の推理力と行動力はずば抜けていた


今の自分じゃ太刀打ち出来ないほど…










―――――――――――






『事件解決~ちゃんちゃん♪』



村上はご機嫌に椅子に座り、
机の上に足を乗せる



「おい」


斉藤が呼んだ


『なーに?』



「決めた。いつかお前を抜いてやるよ」




『何をー?』



いらっ



「なんでもだ!!
全部抜かしてやる!!」



『へ~、じゃあまずこれやってもらおうかなぁ~』



ニヤニヤした村上の視線をたどっていくと、
山のような書類…



『最近忙しかったから、
全然手ぇ付けられてないんだよね』



ウフッと笑う村上



「やっぱり…さっきのは何でもねぇ」




『男に二言はないでしょー?』




村上は立ち上がり、
斉藤の肩を組んだ








…逆らったら、シメられる



「…やるよ、やりゃあいいんだろババア!!」





結局斉藤はシメられた







ストーリーメニュー

TOPTOPへ