刑事とJK
第16章 過去
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それから一年後
斉藤は刑事として、
かなりの実力を付けてきていた
刑事課では、村上と斉藤の名コンビは有名で、
数々の事件を解決してきた
「村上、昼メシ買ってきたぞー」
斉藤は袋を持って部屋の扉を開けた
『ご苦労さ~ん』
二人は昼食を食べだした
『おいしかったー、ごちそーさん』
村上は手を合わせた
「食うの早ぇな…男か」
『かわいい女の子ですー
って…あんたメシ付いてるよ』
村上は笑って、
斉藤の口元に付いた米粒を取った
そしてそれを口にした
「ばかっ…てめぇそんなもん食うなよ!!///」
『えー、じゃああんたの口に
突っ込んどいたらよかったー』
「捨てとけって!!」
『米粒を無駄にするものは米粒に泣くんだよ?
ってあんた…しょうが食えないの?
残してちゃって…』
「…」
『口開けろ』
斉藤は首を横に振った
『…もったいない』
村上は自分で食べた
「…次は、食う」
『当たり前だ!!』
そんなやり取りも、
もう日常茶飯事だった