刑事とJK
第18章 西の白虎、東の青龍
「開票はシゲにでもしてもらえ」
斉藤は椅子にもたれると、
シゲを一瞥した
「え、先輩、僕っすか!?
この量を!?」
「じゃあ嘉山君、お願いね」
「シゲちゃん、ありがとう♪」
「そんなのひどいっすよ~!!!」
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「じゃあ始めまーす…」
シゲは開票作業に入った
「津森…、真理子…、真理子…、津森…」
一枚ずつ紙を広げていく
「まりこ…、津森…、真理子…、津森さん…」
いい勝負だ
「あんた、なかなかやるわね~」
「あんたもよ」
「津森…、津森…、津森さん…」
津森は鼻で笑った
「真理子…、まりこちゃん…、津森…、まりこ…、真理子…」
今度は真理子がほくそ笑んだ
「…津森…、真理子…あ、残り一票だ」
箱の隅に最後の一枚があった
今のところ、64対64で同点だった
…次で勝負が決まる―――!!!
真理子も津森も息を飲み
シゲの言葉を待った
シゲは紙を開いた
そして出た言葉は…