刑事とJK
第25章 副担任
「井淵先生、
この二人とは、何かありましたか?」
斉藤は草壁と湯井の名前を見せた
「…この二人を疑ってるんですか?」
「オレ自身の勝手な判断っす」
井淵は息を吐いた
「…草壁先生は、良い先生です…。
花を育ててらっしゃって、よく、それを見せてもらってました」
意外と、井淵の草壁に対する印象は良かった
「んじゃ、湯井先生は?」
「悪い人ではないんですが…、
どうも苦手で…」
「オレも嫌いなタイプっすね」
「まぁ、斉藤先生ったら」
井淵は笑顔になった
「苦手なだけっすか…?」
「…昔、付き合って欲しいと言われたことがあります…
私はその時はお断りしたんですが…」
「それはいつですか?」
「半年…くらい前ですかね…」
斉藤は湯井に的を絞った
「そうですか…ありがとうございます、じゃ…」
斉藤は音楽室から出ようとした
すると井淵は斉藤の背中に抱き着いた
「井淵先生っ…」
「斉藤先生…行かないでください…」
斉藤はどうするべきか迷った
行かないでくださいって言われてもなー…
「井淵先生、だめっすよ。
誰が見てるかわかんないっすから」
斉藤は井淵をゆっくり離した
「…ごめんなさい、私…つい…///」
「いえ、それじゃ」
斉藤は足早に立ち去った
―――――――――――
なんか…
めんどくせぇ…
すごくめんどくせぇ
斉藤は家に帰り、ベッドに横になった
「オレって…モテてる…?」
斉藤は、はんっと笑った
んなこたぁどうでもいい
今はさっさと
犯人捕まえてやる