刑事とJK
第25章 副担任
朝になった
学生はみんな登校する時間だ
斉藤は職員室から
その様子を見ていた
あ、ゆうひ…
窓から、ゆうひが下を歩いているのが見えた
「…もうすぐ終わらせるからな…」
この犯人探しを終わらせて、
また公園行くから…
「何を終わらせるんですか?」
「うわっ、井淵先生…」
突然後ろから話し掛けられ、
斉藤は驚いて振り返った
「ふふっ、おはようございます」
「おはようございます…あ、井淵先生」
「どうしました?」
斉藤は井淵に耳打ちした
「その、…盗撮写真、少し貸してもらえますか?」
「あ、はい…///
でも何で…」
斉藤はニコッと笑った
「何でもっす」
「///」
斉藤は封筒に入った写真を受け取った
「すんません、ありがとうございます」
「いえ…///」
―――――――――――
斉藤は湯井の空いた時間を調べた
今日は湯井は、6限目までびっしり授業が入っている
バスケ部の顧問もしているので、
夜まで待った
「ふぅ、疲れた…」
独り言を呟きながら、
湯井は職員室に戻ってきた
「お疲れ様っす、湯井先生」
斉藤は湯井に話し掛けた
「あ、君は確か…斉藤先生だったかな?」
湯井は少し伸びた髪を手で掻き上げた
うぜえ
「湯井先生、コーヒー入れたんで、
よかったらどうぞ」
湯井の机上には
コーヒーの入ったマグカップが置いてあった
「ああ、気が利くじゃないか」
湯井はコーヒーを飲み干し、
また机の上に乗せた
「あ、しまった…今から会議だった」
「ご苦労様っす」
斉藤は笑顔で会議に行く湯井を送った
「さてと」
斉藤は手袋をはめ、
マグカップを袋に入れた