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刑事とJK

第40章 バイト







ってかよ…


バイトってこれ、
何のバイトなんだ…?


この診察ごっこを、他の男にもやってるってことか…!?



『患者様、どこか痛いところはありませんか?』




「あのなーゆうひ…
こんなくだらねぇこと、さっさと止めろ」



『津森さん、この患者さんはもう帰るみたいです』




ゆうひは津森の方に顔を向けた





「わかったわ、じゃあお帰しして」



「おい、人の話を聞け…」



ゆうひは手を出してきた






「…何の手だ?」



『診察料、500円いただきまーす♪』



何だとこの女ども…!!!



「っざけんな、誰が払うか!!」


『払わなかったら犯罪ですよ?』


「そっちが詐欺なんじゃねぇか!!」



すると津森は斉藤の前に立って、一枚の紙を見せた




「…?」


「ちゃんと中島刑事課室長の許可が下りた、商売なんだけど?」



紙には"中島"とサインしてあった



「知るか!!
一体何の商売だ!!」



「ワンコイン健康診断よ。
収入の半分はゆうひちゃんのバイト代になるわ」



「これのどこが健康診断だ!!
聴診器当てただけじゃねぇか!!」





「まだ続きはあるわよ。
あなたがもう帰るって言ったんでしょ?」





「……、
…オレはまだ帰るなんて言ってねぇ…」





「あらそうなの?
ダメじゃないのゆうひちゃん、
勝手に患者さんを帰そうとするなんて」



『ごめんなさーい、
この患者さんの態度が若干腹立ったもんで』




ゆうひはニコニコと笑った




「てめぇな…」



『では患者様、
次の診断に移りましょうっ』




ゆうひは斉藤の手を引っ張って、
カーテンで仕切ってある部屋に連れていった








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