刑事とJK
第40章 バイト
『座ってくださいね』
斉藤は置いてあった丸イスに座った
目の前には、机に置かれた血圧計
『ここに腕を通して下さい』
斉藤は言われたまま
血圧計に腕を通した
ゆうひが並んであったボタンのひとつを押すと、血圧計は音を立てて腕を締め付けにかかった
するとゆうひは、そっと斉藤の手を握った
「…///」
…手、握って…
まさかこれも他の男に…?
斉藤は、不安と緊張で頭がいっぱいになった
『血圧出ましたー、
あ、ちょっと高いですねー』
ゆうひは出た数値を紙にサラサラっと書いた
「ゆうひ、同じようなことを、他の…」
『じゃあ次の診断です!!』
また斉藤を引っ張って、別の部屋に連れていった
今度は身長と体重を測るようだ
『背中と頭、ピッタリつけて下さいねー』
「…」
斉藤が身長測定器に乗ると、ゆうひは頭の上の棒をガッと引き下げた
「いって!!」
その棒は斉藤の頭にぶつかり、斉藤は思わず頭を押さえた
『あっ、ごめんなさい!!』
ゆうひは斉藤の頭を撫でた
「…///」
もう一度測り直し
『…182㎝、高いですねー。
では次は体重測りましょう』
斉藤は体重計に乗った
『服を1kg分減らしたとして…、
70kgくらいですかね』
その記録も紙に書いていく
『じゃあ、ウエストとか測りましょうか』
ゆうひはメジャーを取り出した
『上脱いで下さい』
斉藤は黙って服を脱いだ
『まず胸囲測りまーす』
ゆうひは斉藤の前に立つと、
両腕を斉藤の体に回した
「…///」
しかしゆうひはずっと腕を回したまま…
抱き着いたままだった
「…まだかよ?///」
『うん…もうちょっと…///』
斉藤もゆうひを抱きしめたくなったが、一応健康診断ということなのでグッと我慢した