刑事とJK
第40章 バイト
健康診断は終わった
斉藤が医療室を出ようとすると、廊下にはものすごい行列が出来ていた
「…こりゃー稼げるわな…」
列の中には、もうすでに診断を受けた男の姿もあった
…てめぇら、手ぇ出したら…許さねぇからな…
心の中で呟くと、
ゆうひが後を追ってきた
『斉藤!!』
「あ?」
斉藤が振り返ると一緒に、列に並ぶ男たちの視線も集まった
『診察料っ』
「あ、わりぃわりぃ、そうだったな…
500円だったか?」
斉藤は財布を取り出そうとした
『ううん、特別料金で5000円』
さらっとゆうひは言った
「…は…?」
『早く払ってよ』
「っ誰が払うか!!
何だ特別料金って!!」
『だって斉藤、
他のもやったじゃん』
列の男たちは斉藤に罵声を浴びせにかかった
「斉藤、なんだお前は!!
一体どんなご奉仕してもらったんだ!!?」
「ずるいぞ!!
素直に払え!!」
「ゆうひちゃーん、俺も5000円払うから、同じように健康診断してー!!」
…この、女狐めぇ!!!
斉藤から、樋口が一枚ゆうひの手に渡っていった