刑事とJK
第74章 修行僧再び
「先輩を1番知ってるのは僕ですから!!」
『違う、あたし!!』
「先輩、チューしますね!!」
「おめぇ一体どうしちまったんだ!!??
花宝院が泣くぞ!!?いいのか!!??
おい、シゲやめ…!!!!」
その時、扉が開いた
全員そっちを向く
斉藤にとっては救いの手だった…
「み…南ぃ…」
南は状況を見て、あっ、と声を出した
「お楽しみ中だったか、悪い悪い」
「待て!!
帰るな南!!
オレを助けろ!!」
斉藤は必死だ
「…3回回ってワン…」
「やってやる…!!
やってやるから、こいつらを何とかしてくれ!!!」
「仕方ないな」
南は少し満足げな顔をして、
コンを取り押さえた
左手が自由になったので、
斉藤はすぐさま起き上がり、シゲを締め上げた
「散々してくれたな、シゲ…」
「だ…だってコンがぁ…」
「言い訳してんじゃねぇ!!!」
シゲは斉藤に投げ飛ばされた
南はコンを押さえていたわけだが、
何やら視線を感じた
ふと下を見ると、
コンがこっちを見上げている
その目は非常にキラキラとしていた
「南…先輩…?」
「…何だ…?」
嫌な予感がした
「俺、南先輩について行きます!!!」
「…」
南はコンから飛び離れ、
猛ダッシュで部屋から出て行った
「あ、待ってくださいよ南先輩~!!!」
コンも後を追い掛けて行った
「…」
「…」
『…』
あとに残された斉藤とシゲとゆうひ…
シゲとゆうひは、
まるで魔術から解放されたように我に返った
…何であんなことしてたんだろう…?
と