願わくば、いつまでもこのままで
第4章 遊園地デート
2人でバイクに乗り駅まで行った。
駅で今度は電車に乗り、2人で席に座った。
抽選で当たった券の遊園地は俺達の住む町に近い場所にある。
乗り換え3回、ゆらり揺られて1時間半だ。
3回目、最後の乗り換え。
後は駅に着くのを待つだけの電車の中で俺はあることを思い出し、聞いた。
「そういえば比奈ちゃん。今日のこと、ちゃんと兄貴には言わないで来た?」
俺は念の為
比奈ちゃんに2人で遊園地に行くことを兄貴には話さないようお願いしていた。
「うん、話してないから大丈夫だよ」
よかったぁ……
安堵していると、今度は比奈ちゃんが聞いてきた。
「でも、なんで陽君は和君に言わないでほしかったの?」
……鈍感、か?
いやまぁ俺としては鈍感の方が都合がいいんだけどね。
「まぁ……その方がいろいろと都合がいいからさ」
そう曖昧な言葉で答えると
比奈ちゃんはハの字の眉で首を傾げ
それからは俯いて何やら考え込んでいた。
時間は過ぎて行き……
「さて、どうしようか…」
「わぁ……」
俺と比奈ちゃんは遊園地に着き
既に中に入っていた。
まず何に乗るか決めながらも、取り敢えず歩いている。
比奈ちゃんはあまり遊園地の経験がないのか
周りをキョロキョロ見てばかりだった。
「おーい、比奈ちゃん。
最初なに乗る?」
「あっうん、どうしよっか!」
普段ほのぼのとしている比奈ちゃんが
今日この時はいつもよりずっとハイテンションだった。
珍しいな……そんだけ遊園地に来れて嬉しいのかな。
比奈ちゃんが喜んでくれてるって思うと
俺はそのことで少しにやけそうだった。
「じゃあ取り敢えずジェットコースターでも乗る?」
「うん!乗りたい!」
そしたらいきなり比奈ちゃんは俺の手を掴んで走り出した。
「えっちょ、比奈ちゃん!?」
「早く行こ!!」
走りながら振り返ってそう言った時の比奈ちゃんは
まるで小さな子供みたいに
きらきらとした瞳で
ワクワクドキドキとした
満面の笑みをうかべていた。
駅で今度は電車に乗り、2人で席に座った。
抽選で当たった券の遊園地は俺達の住む町に近い場所にある。
乗り換え3回、ゆらり揺られて1時間半だ。
3回目、最後の乗り換え。
後は駅に着くのを待つだけの電車の中で俺はあることを思い出し、聞いた。
「そういえば比奈ちゃん。今日のこと、ちゃんと兄貴には言わないで来た?」
俺は念の為
比奈ちゃんに2人で遊園地に行くことを兄貴には話さないようお願いしていた。
「うん、話してないから大丈夫だよ」
よかったぁ……
安堵していると、今度は比奈ちゃんが聞いてきた。
「でも、なんで陽君は和君に言わないでほしかったの?」
……鈍感、か?
いやまぁ俺としては鈍感の方が都合がいいんだけどね。
「まぁ……その方がいろいろと都合がいいからさ」
そう曖昧な言葉で答えると
比奈ちゃんはハの字の眉で首を傾げ
それからは俯いて何やら考え込んでいた。
時間は過ぎて行き……
「さて、どうしようか…」
「わぁ……」
俺と比奈ちゃんは遊園地に着き
既に中に入っていた。
まず何に乗るか決めながらも、取り敢えず歩いている。
比奈ちゃんはあまり遊園地の経験がないのか
周りをキョロキョロ見てばかりだった。
「おーい、比奈ちゃん。
最初なに乗る?」
「あっうん、どうしよっか!」
普段ほのぼのとしている比奈ちゃんが
今日この時はいつもよりずっとハイテンションだった。
珍しいな……そんだけ遊園地に来れて嬉しいのかな。
比奈ちゃんが喜んでくれてるって思うと
俺はそのことで少しにやけそうだった。
「じゃあ取り敢えずジェットコースターでも乗る?」
「うん!乗りたい!」
そしたらいきなり比奈ちゃんは俺の手を掴んで走り出した。
「えっちょ、比奈ちゃん!?」
「早く行こ!!」
走りながら振り返ってそう言った時の比奈ちゃんは
まるで小さな子供みたいに
きらきらとした瞳で
ワクワクドキドキとした
満面の笑みをうかべていた。