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願わくば、いつまでもこのままで

第6章 告白


バタン


私は閉まった扉に寄りかかる。


でもそのままでいるわけにもいかなく

靴を脱ぎ家に上がると
頼りない足取りでリビングに入った。

そこで私は床に座り込んでしまった。




遅過ぎると思って向かったのがいけなかった。

すぐに戻ればよかったものの
最後まで……

私、なにしているのよ
悪い女だわ……



ふと時計を見上げると
もうすぐ和君が帰ってくる時間。


ご飯、作らなきゃ…


立ち上がると台所にむかい
献立を考えながら冷蔵庫を開ける。



しっかり動け、私
なにをぼーっとしているの
どうしたって
頭の片隅に園田さんと陽君の姿が見える

私のバカバカバカバカバカ!!

アホでバカで……なんで……なんで……
大人気ない、今日の私
告白なんてどうでもいいじゃない

忘れよう
残しておく記憶じゃない

忘れよう…忘れよう……

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