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「…眠くなってきた…」



後ろで小さく、そう聞こえた




『寝ててもいいよ？』




そばで寝てくれるなら…嬉しい



「んじゃ…ちょっとだけ」




『うん…///』





ずっと



このままで…






「…ん？
うわっ!!」



その声と同時に、大志は下へと引っ張られた



『…!!?』



急いで足元を見てみると、井上と黒羽が大志の足を引っ張ったのだった





「よ…よぉ…」




大志は苦笑いで、怒った表情を見せる二人を見上げた






「大志…独り占めとか、いい度胸してんじゃねーか」



「前に言いましたよね、お嬢様に何かしたら殺しますって」





「い…言わせてもらうけどな…おめぇらだって一緒じゃねぇか!!」



大志は立ち上がり、二人を指差した




「見苦しいぞ大志ー、逆ギレか」



「やはり猿の思考回路なんてその程度なんですね」




「てめぇらなぁ!!」





『ま…待って待って』




すると、姫が強引に３人の間に入った




『あのー…多分みんなどっこいどっこいだし…喧嘩はやめよ？』




「…もとはと言えば…姫ちゃんが悪いんだ」




『え…？』





井上の言葉に、姫はわけがわからないような顔をした