All Arounder
第43章 Reunion
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「え、じゃあ姫ちゃん、大志君と今日が初キスやったん!?///」
『お、おっきな声で言わないで…!!聞こえちゃうから…///』
語りすぎてのぼせたのもあってか、姫の顔は真っ赤だった
「ええやないのぉ、告白上等っ、うらやましいわ」
葵は湯に顔をつけ、ブクブクとした
『葵ちゃんは、退斗が好きなんだ』
ブハッと息を吐ききり、姫にお湯をぶちまける
『ぅわっ』
「ちょい待ちぃよ!!
誰もそんなこと言ってへんやん!!///」
『違うの?』
「ち…」
葵は視線を落とした
「違うことは…ない…けど…」
『けど…?』
つらそうな葵の表情を見ていると
話を聞いてやらずにはいられなかった
「退斗にとっては…うちなんて遊びなんや…」
『…そんなこと、わかんないよ?』
「だってな…退斗みたいな軽い男が…うちひとりを好きになってくれるはずないやん…」
『そんな…』
「それに実際…"好き"とも"愛してる"とも言うてもろてないもん」
諦めがかったその笑顔に、姫の方が苦しくなった