一万回目のプロポーズ
第10章 チューしな殴んぞ
ちゅ
「…///」
ほっぺにキス
また
こうやって大好きな人にキス出来るなんて
あたしは幸せ者だ
「明奈の唇…やらかい…///」
『ちょっ…!!///』
一気に赤面した
真っ暗で見えないんだろうけど、どうしても隠してしまいたくなった
『そ…んなこと、言わないでよ、ばか…///』
あたしは布団に潜り込み、ほてった顔を必死に冷まそうとした
「明奈」
けれど、すぐに布団をめくられてしまう
そして見えた、俊司の優しい顔
あの時のまんま
初めて俊司としっかり喋った…あの時の…
「保育園の時は、唇にしてくれたよなー?」
『…そうだっけ…?
…ってか、ほっぺ出してきたのは俊司じゃん…』
「屁理屈言うなーっ」
俊司は自分の布団を剥ぐと、あたしの布団へ入ってきた