一万回目のプロポーズ
第12章 思い出
すると、ガヤガヤと声が聞こえた
聞き覚えのある声もあったので、おそらく学校の人だろうな
「やべっ」
エスカレーターの方に目をやっていたあたしは、俊司に腕を掴まれた
そのままどこかへ走っていく
『どうしたの?』
「明奈、冷やかされたりすんの嫌いそうだし」
『…///』
黙って頷くと、俊司は笑って見せた
階段を使って、下のお土産屋さんへ向かった
――――――
『いっぱい並んでるね』
どこに目をやっても、周りは品物で埋め尽くされていた
「アクセサリーとか、いいんじゃね?」
『ネックレスとか!?///』
「ばーか、そこは指輪だろ」
…さらっと
言われた…///