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一万回目のプロポーズ

第7章 夜の電話





『…何?』



北村は持っていたほうきを握り締めた





「俺…笹川のこと好き…」






『…は?』






突然の告白



あたしはそんなこと、微塵もないと思ってたから



それを聞いた衝撃は大きかった






「笹川は…?」






『あたしは…』






その時


カタンと音がした




!!




振り向くと、千尋が見ていたんだ




『ち、千尋…!?』




千尋は、あたしか北村かはわからないけど

その涙で潤んだ目で睨みつけ、走っていってしまった





『あっ、千尋…、北村のバカ!!』




今思えば、あたしは相当酷いことを言ったな
と思う





「笹川…」




その時のあたしにとっては、北村よりも
千尋の方が大事だったんだ





あたしは急いで千尋の後を追ったけど




結局その日は


それきり千尋には会えなかった



















"サイテー"











朝、教室に入って




あたしの机に






落書き












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