一万回目のプロポーズ
第8章 ドキドキの始まり
いきなり、肩に重みを感じた
見てみると、俊司の頭がもたれ掛かっていたのだ
『///』
起こさなきゃ…と体を揺すろうと思ったが、ふと手を止めた
そういえば…サッカー部って昨日練習試合だったんだよね
疲れてんのかな…
無性に俊司の寝顔が見たくなった
けれどここからの角度では、俊司の頭しか見えない
『…///』
いつもは朝練のせいで、どこか土臭いけれど
今は俊司の匂いしかしない…
もしこの場に、あたしと俊司しかいなかったなら
あたしは思わず、ギュッて抱きしめちゃっただろうな
「ん…とまと…」
『…?』
トマト…?
寝言ですか!!?
マジ可愛いんですけど!!