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2人乗り

第2章 手をつなぐとこから

ハンバーガーがのった
トレーを持ち
空いている席を探す


席を見つけて
トレーをテーブルにおき
アキラを奥に座らせた






アキラは
まず俺のコーラに
ストローをさし


「直希
ちょっと、ちょーだい」


と言って
俺のコーラを飲んだ。





いつものことだ。
付き合うまで
いつもやってたこと。



でも
今まで全然
気にならなかったことが


付き合いはじめて
俺はやたらと気になるんだ





ストローに
ちょっとアキラの
グロスが付いてるのも


お前のアイスティーを
もらうのも


お前の
「ちょっと、ちょーだい」にも


いちいち反応する
自分がおかしかった。






でも、アキラは
何も気にしていない風で

俺の飲みかけのコーラを
黙って勝手に飲んだりする








やっぱり…ラブには

なれねーのかな……






「な、アキラ

今日は予定何もないだろ?」





「うん、ないけど?」





「久しぶりに、うち、来る?

DVDとか・・見ない?」





「え~…どーしよっかな~…」





「来いよ、いーじゃん」




「ん…DVDって、何?」




「あ~えーっと…

恐いヤツとか?」




「あ~、そーだな~…」




「じゃ~…Hなヤツとか(笑)」




「じゃ、絶対行かな~い」





「あははは(笑)ウソだよ

アキラの見たいヤツ借りてさ

それ見ようか」





「うん…わかった。

じゃあ、笑えるヤツね。」





「了解。」





DVDなんか

どーでもよかった。




アキラが部屋に来てくれるなら。



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