2人乗り
第2章 手をつなぐとこから
冷蔵庫から
ペットボトルを二本出し
俺は階段を駆け上がった。
部屋に入ると
アキラは座らずに
テーブルの脇に立っている
俺の部屋は六畳しかない
シングルのベッドと本棚。
小さなテレビに小さなテーブル
それでもう部屋はいっぱい
いつものアキラは
ベッドの上に座るか
ベッドにもたれて座っていた
ベッドに勝手に横たわり
昼寝してる時もあったのに……
「アキラ、ベッドに座れよ」
「う、うん……」
「あ、ごめん
深い意味はないんだ。
ベッドじゃなくてもいいんだ
床でも。
アキラの好きなとこに座って。
ベッドとか言ってごめんな?
いや、いつもアキラは
ベッドに座ってたから
だから…
あ、くそっ、俺何言ってんだ…」
焦って言葉を連発。
俺の顔を見て
アキラは笑いはじめてしまった
俺はベッドベッドって、
何回ベットって言ってんだよ……
「あはは(笑)
直希、大丈夫?
あたし、適当に座るからさ
ほっといていいよ(笑)」
「もう笑うなよ~…
あ~カッコわる~」
「大丈夫、直希は
いつだって
カッコわるいから(笑)」
「ひで~な、アキラ~」
俺は、付き合う前のような、
ちょっとした口ゲンカが
うれしかった…
アキラは
ただの幼馴染みだった頃のように
ベッドに座り
テレビを勝手につけた。
クッションを抱きしめ
テレビを見つめる。
それが、いつものアキラ。
俺はちょっとホッとして
ペットボトルをテーブルにおき
ベッドにもたれるようにして
床に座った
ペットボトルを二本出し
俺は階段を駆け上がった。
部屋に入ると
アキラは座らずに
テーブルの脇に立っている
俺の部屋は六畳しかない
シングルのベッドと本棚。
小さなテレビに小さなテーブル
それでもう部屋はいっぱい
いつものアキラは
ベッドの上に座るか
ベッドにもたれて座っていた
ベッドに勝手に横たわり
昼寝してる時もあったのに……
「アキラ、ベッドに座れよ」
「う、うん……」
「あ、ごめん
深い意味はないんだ。
ベッドじゃなくてもいいんだ
床でも。
アキラの好きなとこに座って。
ベッドとか言ってごめんな?
いや、いつもアキラは
ベッドに座ってたから
だから…
あ、くそっ、俺何言ってんだ…」
焦って言葉を連発。
俺の顔を見て
アキラは笑いはじめてしまった
俺はベッドベッドって、
何回ベットって言ってんだよ……
「あはは(笑)
直希、大丈夫?
あたし、適当に座るからさ
ほっといていいよ(笑)」
「もう笑うなよ~…
あ~カッコわる~」
「大丈夫、直希は
いつだって
カッコわるいから(笑)」
「ひで~な、アキラ~」
俺は、付き合う前のような、
ちょっとした口ゲンカが
うれしかった…
アキラは
ただの幼馴染みだった頃のように
ベッドに座り
テレビを勝手につけた。
クッションを抱きしめ
テレビを見つめる。
それが、いつものアキラ。
俺はちょっとホッとして
ペットボトルをテーブルにおき
ベッドにもたれるようにして
床に座った