2人乗り
第4章 ふれることから
駅について切符を買った。
改札を通って
俺がすぐに
アキラの手を握ったら
アキラは俺に
白い歯を見せて笑った。
…少し慣れたのかな?
そんな嬉しそうな顔するなよ…
勘違いしちゃうじゃんか…。
今日は
ココにもどって来るまで、
ずっとずっと
アキラに触れてられる。
サイコ~!!
と、心の中で
ガッツポーズをとりながら、
電車のドア隅にアキラを立たせ
俺はミクの前に立った。
すると
アキラは俺の耳に
左手と顔を寄せ
小さな声で
「電車の中で
手つないでるの・・・
ちょっと、はずかしいねっ」
と、つぶやいた。
俺は、せっかく落ち着いた
ドキドキが復活
「ちょっとな(笑)」
と返事をした
アキラは笑顔のまま
窓の外を眺めていた
いつの間に
お前そんなに
背が低くなったんだ?
俺より背が高かったのにな。
見上げるように
俺を見て
映画の話に夢中のアキラが
とてつもなく
可愛いい。
電車の中や、街中で、
イチャイチャしてる
バカップルの気持ち、
はじめて分かったよ、俺(笑)
だって
今つないでる手も
アキラが愛おしすぎて
握り潰したいくらいだから