2人乗り
第4章 ふれることから
ピザを食べながら、
お笑いのDVDを見た。
2人で大爆笑。
あまりに楽しくて、
アキラが後で教えてあげる
と言った話を
聞き逃す所だった。
「あ~お腹いっぱい!
直希、ご馳走さま。
ありがとね」
「いーよ。
アキラは、いっぱい食べるから、
一緒に食べるの楽しいよ(笑)」
「あ、女の子らしくないって
言いたいの~?
ひど~い。」
「ダイエットしてるから、
サラダだけ~
とか言われたら
イヤだって言ってるんだよ。
同じもの食べるの
楽しいじゃん。」
「そーだね。うん、楽しい!」
「さ、ピザ食べたし・・・
アキラ
さっきの教えて。」
「あ…覚えてた?」
「覚えてるに
決まってるじゃん(笑)」
「え~…どうしようかな~…」
「約束だからな?」
「ん~…じゃあさ…
直希・・・
真面目に聞いてくれる?」
「ま、真面目に?
わ、分かった。
真面目に聞く。
約束する。」
なんだなんだ?
緊張するじゃんか!
俺は、正座でアキラを見つめた。
「そ、そんなに
ジロジロ見ないでよ~。
あっち向いて、ね?
お願い。」
「あっち?(笑)
分かった、じゃあ……
これでいい?」
俺はベットに上がり、
ベットに腰かけてるアキラの
真後ろにアグラをかいて座った。
「これで、
お互い顔見えないだろ?」
「うん………」
「うん。で、何?」
アキラは、
なかなか話出さない
「アキラ・・右手、貸して?」
アキラの右手を優しく握り
「待ってるから、
言えるようになったら
話して」
と、俺は言った。
アキラはしばらくして
ゆっくりと
話はじめた・・・