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2人乗り

第6章 ホックをはずせ!

アキラのカキ氷は
イチゴ


俺はレモン


「一口、ちょーだい」


アキラは、
何も気にしてないのか
すぐ
そんなことを言ってきた




周囲に
みんないるけど・・・


「はいっ」


って、スプーンにのせた
カキ氷を
口元に差し出してみた




意地悪な俺。




だって見たいんだ

アキラの口んなか…



アキラは一瞬
目を丸くしたけど

ちょっとだけ
俺をにらむような目をして

アキラは
俺からスプーンを奪い取り

レモンのカキ氷を
食べてしまった



「あ~あ…サービス悪いな~」



と、俺が言うと



「直希以外の人に
見せたくないだけ」


と、小さな声でつぶやき
イチゴのカキ氷に
目を落とした




たまんね~っ

今すぐ抱きしめた・・い・・




「アキラ?」


「何?」


「べーっ、して?」


「(笑)赤い?」


「うん(笑)」


「やだ~。
じゃあ、直希は黄色?」



俺が、べーッって
舌を出して見せると

アキラも、ベーッって
舌を出した



舐めてぇ~…



アキラは、きゃっきゃと
はしゃいでいたけど

俺は
エロいことで
頭がいっぱい(苦笑)






カキ氷を食べた後は

何も言わなくても

2人の自転車は




俺の家へと

向かっていた






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