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CROW―二つの魂―

第2章 恋人

1853年、浦賀湾に世界最大の軍事国家 アメリカ が戦艦黒船で来航し、開国を要求したが、幕府は これを断固拒否。

欧米諸国との緊張が高まる中、幕府は外国との交 渉に奮戦する一方で、 開国すべし!幕府を倒せ と、国内でもテロや犯罪が横行し この国は荒れに荒れた。

国が荒れれば人の心も荒れる。

強盗に親を殺され孤児となり、ずっと独りきりで 生きてきた玖郎は、何度も命の危険に見舞われた。

やがて、護身のため我流で編み出した剣術とその 腕を買われ、かつての自分のような子供を出さな いためにと新選組に入隊したが、 暗殺者として、血の雨を降ら日々……。

心の安まる日などなかった。

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