テキストサイズ

続:眠れぬ王子と猫な僕

第2章 俺は子守り中







『生徒会長様へ。
しばらく一人旅に出ます。心配しないで下さい。探さないで下さい。
愁より。』






放課後、生徒会室に早めにきた俺の机には置き手紙があった。




愛しい恋人の丁寧な字で書かれたそれは、冗談みたいな内容だった。




しかし俺にはわかる。



こいつは本気だということがな…









「くそっ。あんのッ…バカ野郎!」





真っ白な新しいメモ紙に、『今日は休む。』とだけ書き残して学校を飛び出した。




愁は一体どこにいるんだ…。







ストーリーメニュー

TOPTOPへ