
続:眠れぬ王子と猫な僕
第1章 初めての友達
「さすが架神ね。わかってるじゃない♪
雨凪くんが休んでた分、架神が教えてあげるのよね?
架神ってば♪優しいわぁ!!」
「はっ!?
なんで俺が教えなきゃなんねんだよ!」
「……ごめん……茉絃……めい、わく…だよね…っ」
涙……でそう…
やっぱり…僕は……みんなに迷惑かけちゃう…
「ごめんな、雨凪。
そういうことじゃなくて、いいようにババァに使われてる気がして…(笑)
な?」
「……そ、なの?」
茉絃はにっこり笑顔で
「あぁ。」
って言った。
よかった……
迷惑じゃないんだ…
ほっとしたところで先生が、茉絃の耳を引っ張った。
「誰がババァよ!!言ってみなさい!!
あたしはまだ24歳なのよ!?」
「いってー!
すいませんっすいませんでしたー!!」
二人は、先生と生徒だけどすごく仲良くみえた。
見ていてとっても面白くて、自然に笑ってた…
「あ……雨凪、笑った……
なんだぁ!笑ってたほうが全然いいな!」
僕の笑顔をみて、一瞬驚いたようだった茉絃は
すぐに満面の笑みになった。
初めて友達になった茉絃は、優しくてかっこよくて面白い…素敵な人だった。
