
続:眠れぬ王子と猫な僕
第1章 初めての友達
「でもさー、愁より小さい男子って初めて見たなぁ。
腕もほっせーし。瑛兎君が惚れるのもわかる」
「そ、そんな……。僕なんか…いいとこ、ないし…」
「姫とか呼ばれるくらいなんだから、自信もてよ。
そーだ。昼休みまで授業サボるか?」
茉絃……は楽しそうにわらってる。
「だ、め…だょ……サボったり、しちゃ……」
自分の意見をはっきり言うことが出来なくて、本っ当に小さい声になった。
「え、何?
つかほら、先生くる前にいこう」
「かーがーみ?
まさか、あたしの授業をサボる気か?」
「あっ先生!おはようございます」
「おはよう、雨凪君♪
そして架神、椅子に縛ってでも授業うけさせるわよ?」
先生が満面の笑みを茉絃に向けている。
「いやいや。サボるなんてとんでもない。
先生の授業が楽しみで学校に来てるんだから♪」
茉絃…さっきと言ってることが違う……
