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カイダン

第4章 シニガミサマ

次の日、綾音は起きると朝食を食べながらニュースを見ていた。丁度今の時間は占いの時間だった。
運勢は1位だった。
「ラッキー、一位だ。」占いを見てしばらくごろつく。家を出て学校までの長い道を歩く。
学校に着き、教室に入る。いつものように席につくと勉強を始める。しばらくするといつも虐めてくる女子三人がきた。また虐めが始まる、と溜め息をつく。すると三人の1人が「綾音、今までイジメてごめん。あんたいつもどんくさいのに勉強だけ出来てマジムカついてたんだ。だけどテストの順位がいつも一位ってマジ凄いよね?あんたってあんまオシャレな店とか入った事ないよね?放課後どっか行かない?色々紹介したいからさ。」綾音は信じられない、と思った。いつも虐めてくるのに三人は笑顔で話かけてくれる。綾音は嬉しかった。
放課後、三人は綾音が絶対に足を運ばないようなオシャレな店に案内してくれた。
見たことのないような服などが売っていてついつい買ってしまった。
家に帰宅する。ついつい門限を破ってしまった。足取りは重かったが帰らなければもっと怒られる。綾音は玄関の扉を開けると、父親が立っていた。すると父は「まあたまにはいいだろ。」と言ってくれた。
綾音はよくわからなかった。何故急にこんなにも良いことばかり怒るのだろう、と。だが綾音はあまり深く考えず寝た。
2日目、夜に両親が外食に連れて行ってくれる、と言われた。そして、学校。なんと綾音に彼氏が出来た。綾音は暗い顔をしたりしていたためあまり美人、とは思われていなかったが髪を切り、明るく振る舞うようになったのが良かったのか男子が言い寄ってくるようになった。加藤 圭吾、という男子がいきなり告ってきたのだった。綾音も実は圭吾に思いを寄せていたので即okした。
圭吾とは話があい、とても楽しかった。
そんな時ふと圭吾はこんな話をし始めた。
「なあ綾音、お前変わったよな?なんか明るくなって。」圭吾はこんな質問をしてきた。
「なあ綾音、お前ってシニガミサマって知ってる?俺のダチでお前みたいに急に性格が変わっていい事ばっか起こるようになったやつがいるんだけどよ、3日後急に死んじまったんだよ。シニガミサマの噂って3日後死んじまうんだろ?信じてるわけじゃないけど本当だったら、もしお前がシニガミサマをしているんだったら・・。って思ってな。」圭吾は言う。
綾音は急に怖くなった。

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