性教育学校
第18章 確かめる気持ち
「・・渓人?」
ずっと無言のままだった渓人が
掴んでた腕を離した
「なんでさけてんの?」
「だから…さけてないよ」
あたしは下を向いた
「っみなみ!」
渓人はあたしの頬を両手ではさんで
顔をあげさせた
渓人は怒ってた
初めて怒った顔を見た
あたしの目に
涙がたまる
「な…んで怒るのよ…っ」
必死にこらえた
渓人は少し我にかえって
手をはなした
「・・・みんなお前を心配してるんだよ」
(心配・・・またあたしを心配してる・・・
また迷惑かけちゃう・・・)
「も・・・ほっといて・・・
心配なんてしないで・・・・・・っ」
あたしは泣いてしまった
「もう・・・やだよぉ」
渓人はあたしを抱き締めた
優しく抱き締めた
「一人で溜め込むなよ・・
なんでも言って」
渓人の優しい声と言葉で
あたしは耐えきれなくなったんだ