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性教育学校

第18章 確かめる気持ち




「・・たし・・いつもみんなに迷惑かけて・・
莉乃が倒れたのも・・あたしのせいで・・っ

あたしはみんなにっ・・・
なにも・・出来てなくって・・・・っ
もう苦しませたく・・なくてっ」

泣きながら喋った
渓人は「うん」って言って
聞いてくれてた


「お前間違いだらけ」

「・・・っうぅ」

「迷惑なんてかかってないし
お前のせいで莉乃が倒れたんじゃない」

渓人はあたしを抱き締めながら
言ってくれてる

「お前が理由も言わずに
俺たちをさけることが
一番苦しませてる理由だろ・・

心配なんて
するに決まってんじゃん

お前トロいし
危なっかしいし・・・

みんなお前が大事なんだよ
心配くらい・・させろよ」

あたしの顔を
手であげてキスをした

「・・ひどい顔」

渓人は笑ってた

あたしは・・・
大好きなみんなに
笑顔でいてほしかっただけなのに
また間違った事してたんだね・・・

「渓人・・ありがとう
・・たし、莉乃の所行かなきゃ・・」

「おう」

あたしは渓人を見上げた
やっぱり助けてくれるのは
渓人なんだね・・・


あたしは渓人の肩をつかんで
背伸びをして
渓人にキスをした

「・・やっぱり渓人大好きだよ・・」

そして莉乃のもとに
走っていった


「ばかみなみ・・」

「あ~あ。
いっつも美味しい所は
渓人に持ってかれるんだよねー」

「裕希…
いつからいたんだよ」

「んー?最初から(笑)

みなみちゃんは
やっぱお前が好きなんだなー・・・

っま、お前に渡す気ないけど」


「渡すもなにも
お前のじゃねえだろ」

「いつまでも余裕たましてると
ほんとに俺のものになるよ?」

「意味わかんねえ」

渓人は屋上を出ていった


「あーあ
ほんとに鈍感だよあいつは

ぜってえ負けねえ」



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