性教育学校
第26章 夢
「渓人は夢あるの?」
服も着て
お部屋でお話をしていた
「…あるよ」
「えっ、なになに?」
「俺、大学行きたいんだ
宇宙の事を勉強したいんだ」
ちゃんとした夢を聞いて
びっくりした
「すごい…絶対行けるよ♪」
あたしは凄く応援した
心から渓人の夢を願った
でも渓人は
笑ってなかった
「ありがとな、」
寂しそうな顔だった
あたしがその理由を知るのは
まだまだ先だった
このころは
今の幸せに浮かれて
未来なんて考えてなかったね
ずっとずっと一緒なのが
あたり前だと思ってた