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性教育学校

第32章 支え




10時頃になって
あたしは布団から出た
すごく体がだるかった


机の上においてある
おにぎりを取った


「ん…?」

お皿の下に
紙が置いてあるのに気付いた


『しゃけと梅だよー!
頑張って作ったから食べてね?

それと、またみなみちゃんが
俺たちに笑いかけてくれるの
ずっと待ってるからな

         裕希』



「裕希くん………」



あたしは
手紙を抱き締めた
大事に取っとくことにした



おにぎりを食べて
ホットミルクも飲んだ(冷めちゃったけど…)



することもなくなり
一人でいると渓人の事を
考えてしまう

そして
寂しくて寂しくて
おかしくなりそうだった


いつか
忘れることが出来るのだろうか
渓人以上に愛せる人が
現れるのだろうか…

また涙が出そうになる


一人でいると
ほんとに心細い



逢いたい…。

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