性教育学校
第32章 支え
そしてすぐに
裕希くんも帰ってきた
「あ、裕希くんおかえり」
「…あ…ただいま…っ」
やっぱり裕希くんも
びっくりしていた
「おにぎりとミルクありがとねっ
すーっごく美味しかったよ」
もう気を使わせたくない
心配もさせたくない…
あたしの精一杯の
笑顔で元気を作った
「あたし…明日からは
ちゃんと学校行くねっ」
いつまでも
逃げてたらダメだもんね
「みなみが笑ってるよ~っ
もーあたしダメかと思ってたよ~!」
「っはは♪ごめんね…っ」
あの頃に戻りたい
まだ好き…って気付く前の
あの頃に
そしたらこんなに
辛くないもんね