性教育学校
第33章 すれ違い
「小麦粉、ベーキングパウダー、抹茶」
あたしが向かった所は
寮内のスーパー
みんなに
クッキーを作ろうって考えた
お菓子作るのは久しぶりだけど
急に…作りたいって思った
材料を買って
急いで部屋に戻った
「えっと…
ボールに卵と牛乳とバターいれて…」
高1のバレンタインデー以来
作るクッキーだから
上手くいくか不安があった
でも
作ってる時
すごく楽しめた
「……あとは40分焼くだけ」
形や生地が上手くいって
ひと安心
もーすぐ帰ってくるかな…
そー思ったと同時に
ドアの開く音と
莉乃の声が聞こえた
「ただいまー♪
なんかすっごくいい匂いするっ!」
独り言が大きい莉乃
声が丸聞こえ
ガチャ
「おかえり莉乃」
「ただいま♪なに作ってるの?」
すごく嬉しそうに
こっちにきた
「クッキーだよ!
もう少しで出来るから待っててね♪」
「分かった♪」
まだ出来てないのに
莉乃の嬉しそうな顔見て
作ってよかった思った