性教育学校
第36章 家族
「お待たせしました」
「いーえ♪」
先生とホテル内の
食堂に行った
「榎本さん」
「あ、はいっ」
「悩みすぎるのは…良くないわよ?」
驚いたけど
それを言葉とかに現さなかった
なんでだか…
先生はあたしの事
すごく分かってるような気がした
「あたし…一生幸せになれないみたいです」
そしてあたしは
先生になんでも言ってしまう
先生に話すと
気持ちが楽になる
「そんなことないわよ。
榎本さんはまだまだこれからよ?
今は辛くてもそれを乗り気ったら
必ず幸せになれるから」
ありきたりな言葉
でもあたしの心に
強く入ってくる
「悩む前に行動に移さなきゃ」
うつむいてるあたしを
覗くようにして
先生は言った
ほんと…
そのとおりだよね