性教育学校
第43章 夏休み
「おー全然人いないじゃん♪」
閉店時間で
お客さんは全然並んでなく
あの大きな観覧車が
貸切状態だった
「観覧車とか小学生以来だわ」
「あたしもっ!懐かしいなぁ」
観覧車のなかでは
いつものような会話をしていた
「みなみ、外見てみ?」
「ん?…………やば…」
話に夢中で
外を見てなくて
渓人に言われなきゃ
ずっと気付かなかったかもしれない
遊園地のライトアップが
すごく綺麗だった
「色んな色の星見たいっ!
もーなんで気付かなかったんだろ!」
「あれ見える?俺らの寮」
渓人はあたしの隣に座り
指を差した
「あ~ほんとだ♪
やっぱ目立つね~」
遠くから眺めた事なかったけど
やっぱり大きくて立派な寮だった