性教育学校
第43章 夏休み
「あっもー少しで頂上だ♪」
あたしも一応高校生な訳で
ベタだってのは分かるけど
頂上でキスをする恋人は永遠に結ばれる。
ってゆうジングス信じてる
でも渓人は
そーゆうの興味ないだろうし
自分からするんじゃ
なんか…なんか…
「やっと頂上か…長い観覧車だな」
やっぱり。
ジングスの事全然わかってないや~
あたしは少しだけ
落ち込む気持ちになった
(あ…頂上から離れちゃう…)
頂上のマークを
あたしは見つめた
「みなみこれ見て」
「ん?」
渓人は握りしめていた手を広げた
中には飴二つ入ってた
「どっちがいい?」
「え…じゃあ、こっち」
あたしは右の方を選んだ
いきなり飴をくれるなんて
変なの…