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性教育学校

第44章 最終章





チャラチャラチャラ~♪


携帯の着信音と
振動であたしはゆっくり目をあけた


携帯を握りしめたまま
寝ていてみたい


外はうっすら明るいくらい
まだ5時くらいだと思う


「こんな時間に…」

眠たくてあまり目が開かない中
携帯を見た


「……っ渓人!」

相手は渓人からだった
驚きで心臓が止まるかと思ったくらい



「も、もしもし!」

『ごめん起こしちゃった?』


久しぶりの渓人の声
前と変わらない渓人だった


『連絡出来なくてごめんなー。
携帯壊れて修理出してたんだよね』


「…そ、それだけ?
なんか事件に巻き込まれたとか…
怪我したとか…
ほんとになんともないの!?」


自分でもなにを言ってるか
分からない事を言ってしまった


ずっと心配で不安で
だから、安心したかった


『ははww、大丈夫だよ
そんな心配だったん?』


今までの不安が
一気に吹き飛んだ感じがした


「はは…ははははっ♪」

深く考えすぎてた自分と
安心感で自然と笑えてきた


『変なの(笑)
あ、俺明日帰るよ
予定ではもうちょっと早かったんだけど
携帯壊れたからさ。
ま、そーゆうことだから』


「明日…」


やっと逢える
大好きな渓人に
嬉しくてもうニヤけちゃう




渓人と電話を切ったあと

寝てる二人を無理矢理起こして
渓人の事を莉乃と裕希に伝えた


その日一日は
ずっと幸せな気持ちだった

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